rabuta9さん作
留めてよ夏咲くきみのその胸に 吾が迸りや束の間の涼 (九鬼ゑ女) 夏潤む 夕暮れ時の涼風は 君が扇げばいつも涼風 (如月八雲) 陰は陽を 強く別ちてその懐(うち)に 君を抱きつ 君を愛しむ (俊) 陽射し避け 茶房の下で時過ごし 浴衣の君と座る長椅子 (タッツー) 君光る 夏の色に囲まれて (広河たずね) 葦簀(よしず)越し浮かぶ思い出流れ燃ゆ (ごさどん) サリサリと氷掻く音が涼を呼び 瑠璃の花光も澄みまさりゆく (朱雀)