朱雀作
心寄せ潮騒手繰る乙女のいて 現在(いま)を流るはアンダンテ (九鬼ゑ女) 潮の音 鼓動の音に重なりて 螺旋を深く 辿り行く夏 (俊) 貝殻に耳を澄ませて 聞く夏の 音に賑わう 夕べの白波 (タッツー) 奏でるは 潮騒に似た貝の鼓動 時と共にやがて凪ぎゆく (広河たずね) 何を見て聞くこの夏に風止みて (ごさどん) 貝含む 波の潮騒 想い出は 五線譜に似た 永遠(とわ)の涼風 (如月八雲)