サン・キュロットの休日〜Les Sans-Culottides〜

〜美徳〜

白百合の散る希望の轍を
時を越え、真実を数え、
信じるものと共に往く
偽り無きは何よりも
友の笑顔の稀有なる輝き
誇らかに語る確たる美徳

〜才能〜

おもへば戯れに 夢を追ひ
才能といふ名の幻人(まぼろしびと)に囚われ
憂き身を現し世に曝す日々の、在り
されど友よ、いまきみと心ひとつに結ばれて
羅針盤の指す海原に 希求するは
揺るぎなき 我らが未来(あした)

      〜労働〜

されば友よ 失望を悲しむ事無かれ
きみの希望は 地に染む水のやがて大河となるごとく
友よ 悲しみを嘆く事無かれ
きみの涙は 砂漠に咲く花に命を与うものなれば
我は詠わん 労働とは生きることなり
最も尊き労働とは 命の限り生きることなりと

〜意見〜

時の劫火(ごうか)に愛(め)で抱(いだ)かれも 意思無き所に因(よ)るを拒み
徒(あだ)蝋涙と流るるも 心無きに宿るを潔しとせず
寄る方(べ)なくまた宙(ちゅう)を流離(さすらう)も そが身に於いて輝くを忘れず
意見と呼ばれし 彼(か)のものよ
輝き渡れる程に 数多(あまた)を醒(さま)し覚(さま)ますべく
実(げ)にそが身の輝きを以て 須(すべから)くは照すべし

            〜報酬〜

自由は対価を要求する その報酬として
別離にも似た冷徹 赤は生命の彩
あるいは懐深く飛び込むこと 逃げ切れずに
ならばいっそ背を向けてゆけ その報酬として
湧き出る泉には水源がある その蒼さを
知るがいいすべての咆哮は 誰がために放つ

〜革命〜

折節(おりせつ)の想いは 霊(ひ)に触れ 干(ひ)を潤し
その甘やかな疼きは やがて皮(ひ)を裂き 
零(あ)える緋(ひ)色は 永生(ようしょう)の火となる
僥倖(ぎょうこう)に震える身魂(みたま)で 火種を抱(いだ)き
深甚なる感謝を捧(ささ)げ 祈ろう
万世の後まで この革命の炎(ひ)が輝かんことを





絵 : 【美徳】:HEBI様  【才能】:上遠野 蛙様 【労働】:rabuta9様  【意見】:rondo様    【報酬】:HALTO様    【革命】:kaceki様
詩 : 【美徳】:真 琴様 【才能】:九鬼 ゑ女様 【労働】:たかぼ 様  【意見】:ごさどん様 【報酬】:うみねこ様 【革命】:朱 雀


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